No.005 それは、何とも言えない風景だった。 ケイと肩を組み歩き始めると、また突然の灰色の世界があった。コウは勇気を出して(いやいやながら)ケイと歩みを進めると、いつの間にかだだっ広い草原の片隅に立っていた。 遠くには、山が峰を連ねている。草原…
No.003 目の前が真っ暗、いや一面灰色の世界だった。肩を組んだままの二人は茫然としていた。 「コウ、俺、目が見えなくなった。」前を見たままのケイは、不安そうに言った。 「違うよ。僕もケイちゃんしか見えない。」 ケイは、コウのほうを見て安心した。 …
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。