No.003 目の前が真っ暗、いや一面灰色の世界だった。肩を組んだままの二人は茫然としていた。 「コウ、俺、目が見えなくなった。」前を見たままのケイは、不安そうに言った。 「違うよ。僕もケイちゃんしか見えない。」 ケイは、コウのほうを見て安心した。 …
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